治 療 方 法 と P S A 推 移 グ ラ フ

 ここで取り上げるPSA推移グラフは、ネット上で公開されているPSAデーター及び治療方法と病状変化を視覚化したものです。さらに、主として治療後5年以上を経過した事例を取り上げています。
 これらを例示することによって、今後の治療経過の予測の参考にしていただければ有難いです。なお、グラフ中の横赤線は再発の基準値を示しており、全摘手術の場合は0.2、放射線治療の場合は2.0と言われています。また、縦軸が対数目盛になっているのは、癌細胞が増殖する際にその数が2乗に比例して指数関数的に起こるので、その変化を見るためです。
 さらに自分のデーターを参考にしても構わないと思われる方は、腺友倶楽部に入会されメーリングリストに投稿されるか、私の個人メールアドレスにお送り下さい。宜しくお願いいたします。
 kndm1267@bell.ocn.ne.jp
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用語解説 ADT   男性ホルモン除去療法
     CAB   LH-RHアゴニスト治療薬と抗男性ホルモン剤の両方を処方し男性ホルモン抑える
     IMRT 強度変調放射線治療 目的以外の部分への照射を極力減らす照射法
     VMAT 強度変調回転照射法 IMRTの応用形で回転照射に強度変調を組み合わせた照射法
     SRBT 1回に大きな線量を照射することで5回と極めて少ない回数で完結する治療法
          2016年から保険適用
     LDR  低線量率小線源療法 ヨウ素125を永久留置
     HDR  高線量率小線源療法 イリジウム192を一時留置 術後に取り出す
     PSMA 前立腺がん細胞の表面に存在しているタンパク質 
          これと結合する放射性同位元素 から放出される放射線を使って組織内照射を行う
          日本では未実施 独・豪へ
      CRPC 去勢抵抗性前立腺ガン

   
全摘手術 → (放射線・ホルモン治療) → 安定化
   
全摘手術 → 放射線・ホルモン治療 → 経過観察
 
全摘手術 → (放射線・ホルモン治療) → CRPC
 
 
放射線治療(IMRT)<ホルモン療法> → 安定化
   
放射線治療(IMRT)<ホルモン療法> → 経過観察
 
放射線治療(IMRT)<ホルモン療法> → CRPC
   
     
小線源治療(トリモダリティ) → 安定化
   
小線源治療のみまたは+外照射 → 安定化
小線源治療のみまたは+外照射 → ホルモン療法 → 経過観察
 
小線源治療(ブラキセラピー) → ホルモン療法 → CRPC
   
     
ホルモン療法のみ(初期転移あり PSA高値) → 経過観察
ホルモン療法のみ(初期転移あり PSA高値) → CRPC
     
その他(陽子線治療 重粒子治療 凍結治療 等)
   
     
5年未満で参考となる事例