メキシコの国の概要
     
○国土・人・気候
   国土面積は日本の約5.5倍、世界で14番目に広い国である。移動は飛行機やバスがほとんどで、鉄道もあるらしいが、旅行中に一度しか見かけなかった。
 メキシコシティーは海抜2,200mの高地にあり、空気が平地の70%程度しかない。 別に息苦しさは感じないが、階段を2階ぐらい上ると、心臓がどきどきしてくるのが分かった。メキシコシティーは昔の広大な湖を埋め立てて作った都市であるので、ボーリングするだけで下水を流すことができるそうだ。
 人口は、約9,000万人で、そのうち先住民族は30%、55%は混血である。純粋な白人は15%程度である。そのほかに黒人や移民などが混在している。  宗教は大多数がカトリック信者であるが、先住民の宗教と融和したものとなっている。
 11月はメキシコの乾期にあたる。メキシコシティーの気温は約20℃で年間通して15℃以上である。ベラクルスは11月でも25℃近くある。年間通して日中は半袖で暮らすことができる。中流階級以上の家は、各部屋の天井に大きな扇風機がついている。
○歴史  
   先住民は、赤ん坊の時にモンゴル斑があることからも分かるように、モンゴル人種を起源としている。今から4万年前か2万年前の氷河期に凍結したベーリング海峡を渡ってきたらしい。先住民たちは、オルメカ文明・マヤ文明・テオティワカン文明などを築いた。石器文明であったが、天文学などは非常によく発達していた。そして15世紀にアステカ王国がこの地域を統一した。 1519年にスペインのコルテスが500名の兵を率いてアステカ王国を滅ぼし、その 男子を全員殺したといわれる。そして、スペインから荒くれ者を移民させ、現地人女性と結婚させた。 ここに現在のメキシコの起源があると言われる。以後スペイン王国の植民地となる。
 1821年に独立したが、何度もの政変を経て、1917年に現在のメキシコの共和制合衆国体制が
できあがる。
 大統領は6年任期で、本年(2000年)12月に新大統領が就任する。